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うにぶろっさむ

登れない登れない。 登れないのなら浮かべばいいじゃない! ふろーとふろーと

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2024 
April 26
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2010 
April 06
母親泣いた

妹泣いた

私は泣かなかった


図書館からの帰り道、私は車の中で本を読んでいた。

私は本に集中してた。

辺りは田んぼ道、比較的見やすい道だった。

そこは十字路、左側には家があった。

衝撃音と振動が同時に来て、何事かと横を見ると、車が突っ込んでいた。

小さな車だった。前の部分がひしゃげていて少し煙が上がっていた。

強引に下げようとする相手の車。ぎいいときしむ音が鳴り響く。

親が車を降りて相手に怒鳴りつけた。

小さい道とはいえ、十字路の真ん中に車をそのままにするわけにはいかないのか、バックして路肩に車をつける。

親は車から降りて、携帯でどこかに連絡している。

私は車で本を読んでいた。


少しすると祖母が来た。祖母は私たちの心配をしてくれた。

もっと時間がたつと警察が来た。私と妹は祖母の車に乗って待っていた。

ぼーと待っていた。

そのあと、祖母が一応事故のところに行くように言う。

私と妹は事故現場に戻る。

家の車はサイドのエアロが外れていた。助手席側のドアが歪み、閉まらなくなってもいた。

少し待っていたのだが、そのうち妹が泣き出してしまった。

それにつられて母親も泣いた。

私は泣かなかった。


私たちは誰もけがはしていなかった。


事故のとき、私は助手席にいたのだが本に集中していたため、ぶつかったときにその瞬間を見ることはなかった。

逆に妹と母親は私の横に迫る車を見ていたのであろう。



もしかしたら私は今頃、挽肉になっていたのかもしれない。

そんなことは明白であるのに、私は事故の後も車で本を読み続けていた。

心配する人をよそに……である。


私はくるっているのだろうか。
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